11/08 2024
M’ARIJUAN 表参道店
有賀です。
はい、おはこんばんちわでございます。
本日も引き続いての私の登場と相成っております故、此度も暫しのお付き合いをば。
さて、冒頭のお知らせ(?)にございます、
「D’ARTISAN SPECIAL MODEL」のBASEBALL GLOBE各種ですが、
先日、「ALLROUND TYPE」が旅立ちまして。
まぁ、店頭には「上記にまだ載せていない彼」も居たりするのですが。(笑)
もし、「ALLROUND TYPE」をお迷いでした方がいらっしゃいましたら、
恐らく、次回入荷分は来年1月頃になるかと思います。
何せ、ガチなお造りのHAND MADE故、次入荷まで日が空いてしまいます。
ご予約も 承っていたりしちゃうので、お気軽にご相談くださいな。
では、閑話休題。
本日は、ORGUEILからの新作Shirt君達のご登場。
昨日の当Blogに登場しました「OR-1116 Regular Fit Taylor Jeans(Baker Pants)」と、
時を同じくして、先月は10月の29日にNew Releaseとなりました「彼等」。
入荷時のBlog内にて、私が、
「続いてのBand Collar Shirtは、詳しいDetailの詳細を後日改めて記さないと、
「その拘り」はお解りいただけないと思います。」
と記しました「彼等」でございます。
と、云う事でございますので(?)、本日は多少、画像が少しだけ多めでございます。
なので、Smart Phoneをお使いの方は、Wi-Fi環境下にてお読みくださいな。
そして、Titleにもあります様に、一部、講義的内容もあるので、
秋の夜長、Coffeeでも片手にどうぞ・・・
では、参りましょう。
はい、ずぎゃどぎゃぁぁぁ~っずぅっばばばぁぁぁぁぁぁぁ~~っっんんんっ!!!!!!!
COLOR : Beige Front Side Over View
COLOR : Beige Rear Side Over View
COLOR : Black Front Side Over View
はい、此方達♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
FrenchのVintage or Antiqueの、通称「Grandpa Shirt(Smock Shirt)」をMotifにお造りしたShirt君達です。
通常、膝丈まで着丈が長く、「Smock Shirt」と記載した様に「Pullover Shirt」である、
「Grandpa Shirt」またの名を「Farmer Shirt」を、使い易くRe Designしました。
その特徴的なPulloverと着丈を、前開きに変更、また、通常のShirtの着丈としています。
ですが、「Pullover Shirt(Smock Shirt)」独特の身幅はそのままに、かなり広く設計。
その為、一見するとOver Sizeで着用しているかの様な、大きさです。(笑)
袖丈さえ足りるならば、1 Size下げていただいてもOKですが、
私が購入するなら、更に1 Size上げるかもしれませんね。(爆)
さて、唯の「Band Collar Shirt」、唯の「Grandpa ShirtをMotifとしたShirt」であるならば、
私が、「詳しいDetailの詳細を後日改めて記さないと、「その拘り」はお解りいただけないと思います。」
等と、記す訳が無いのは、当Blogを常日頃ご愛読いただいている皆様であれば、お解りなハズ・・・
そして、入荷時の当Blogにて、
「他のシャツには無い「このDetailはかなり大変」と云ったPoint」とか、
「ですが、「このWool混のLinen Fabricの素晴らしさ」は、もう画像ではお伝え出来ません。」
とも記しましたね。
覚えてますか・・・???
では、先ずは、何時もの様に生地感から。
上記にある、「このWool混のLinen Fabricの素晴らしさ」って処です。
はい、やっぱり画像では伝わりません・・・(爆)
ですが、お解りいただける方には、上記の画像で伝わるかと・・・
「柔らかそうなのに、張りもありそう」な感じにフワッとしています。
Linen 66% Wool 34%を使用してお造りしているFabricなので、
Cottonは使用していないにも拘らず、「柔らかそうなのに、張りもありそう」です。
実際、かなりなDrape感なので、もう「プルンプルン」です。
振ってみると、実際に「ブルンブルン」って感じの振動を感じます。
(実際、波打ちます)
さて、此処でVintageにお詳しく無い方であれば、気になる方もいらっしゃるでは無いでしょうか???
「なんで、Woolが入っているとは云え、A/W SeasonのShirtでLinenがMainなの?」と・・・
はい、上記の方で「Vintage or Antique」と記した理由が此処です。
1930年代までの、FranceまたEurope諸国の冬のWork Wearや、
Shirtを含むUnder Wearでは、LinenやHemp等の「麻製品」はとても一般的でした。
(「Shirt」はその昔はUnder Wearでしたからね)
麻の繊維は、繊維内が中空のPipe状となっている為、
「寒い時は体温が籠り暖かい」「暑い時は熱が逃げ易く涼しい」と云った、
所謂、「Thermal効果」が働きます。
且つ、Cotton等の繊維よりも硬くて丈夫なので、長持ちする訳ですね。
そんな麻にWoolを混ぜたら、麻100%よりも熱が逃げ難くなるので、
より暖かい訳です。
ですが、そんな生地を造るのはとても大変です。
なので、「長持ち」がどれだけ大事な事かって事ですね。
昔は、よく我々が店頭でお伝えする様に、「丈夫な生地で仕立てて直し乍ら何十年と使う」文化です。
「破れたから買い替える」なんて思考すら、一般庶民にはあまり無い時代。
「破れたから直す」と自然と思考する時代。
だからこそ、当時のItemやFabricを現代に蘇らせるのは至難の業になるのです・・・
生地や縫製の全てが職人技の時代ですからね。
だからこそ、Vintage or Antiqueで現在まで存在するのですよ。
因みに、「Vintage or Antique」と記した理由は、後程、また顔を出します。(笑)
LinenがMainなので、特有のNepもチラホラと見る事が出来ます。(笑)
はい、NepはCottonだけの専売特許では無いのですよ。(爆)
そして、この細かい織りが確認いただけるでしょうか???
Linen & Woolを用い、VintageやAntiqueの時代に様に、ここまで細かくぎっしりと織り上げるのも、
現代では職人技だったりしちゃうのですよ。
さて、では、此処からは、先日のBlogや先程も出てきました、
「記さないと、「その拘り」はお解りいただけないと思います。」
「他のシャツには無い「このDetailはかなり大変」と云ったPoint」
のDetailへと参りましょう。
先ずはCollar廻り。
いや、Band Collar Shirtとしては、とても見慣れたCollar廻りだと思います。
が・・・「ある違和感」にお気付きでしょうか???
はい、ひっくり返して、Rear SideのCollar廻りです。
お解りいただけますか???
Band Collarから、直接Gathersが伸びているのが・・・
Band Collarだけで、この細かいGathersを形成するのは、かなりなShirt職人さんの技です。
そして、上記の画像で、
「ん???って事は・・・」
ってなった方、貴方、凄い。(笑)
はい、引きでの画像です。
Shirtではよく見る「Shoulder Yoke」「Back Yoke」がありませんね。
はい、更なる「Vintage or Antique」と記した理由ですよ。
1890~20年代の一部のGrandpa Shirtに偶に見られるDetailなのですが、
「Yokeを用い、肩後ろに細かいGathersを造る」技術は確立している年代なのに、
「Yokeを用いず、Band Collar(台襟)だけでGathersを造る」Shirtがあったんですね。
通常、Grandpa Shirt以外では、1900年代以前のかなり古いDress Shirtに見られるDetailなのですが、
貴族等が使う「Yokeを用いる必要が無いShirt」に使われるDetailだった記憶があります。
また、Grandpa Shirt(Farmer Shirt)と云った、「作業中のUnder WearとしてのShirt」にも、
極一部のRare Caseで見られる仕様です。
「Yokeが無い分、造るのは大変で、補強もされないけど、Gathersが上方にあるから肩が動き易い」
となる仕様なんですが、造るのはより大変なので、その分、当時もお値段が貼ったハズ・・・
続いて、Cuffsです。
はい、ここ最近のORGUEILのShirtではよく見られる様に、
Cuffsにも細かいGathersが造られ、且つ、CuffsからArmにかけて、フワッと広がります。
さてさて、この画像でも「ある違和感」があるのですが、
お気付き頂けているでしょうか???
はい、答え。(ん?答えになっているのかな???・・・笑)
唐突にORGUEILの他のShirt(OR-5100)君にご登場を願いましたが、
お気付きですか???
通常のShirtのCuffs~Gauntlet(剣ボロ)は、OR-5100君の様になっています。
ですが、何やら・・・
はい、更にUpにしてみました。
通常のGauntlet(剣ボロ)の様に複数のPartsを使わずに、
Pipingの様に、一つのPartsだけでGauntletが形成されています。
此れもまた、「Vintage or Antique」と記した理由の一つ。
1890~20年代のGrandpa Shirt(Farmer Shirt)に偶に見られる仕様です。
こうする事により、通常のGauntletよりも、より手首からの膨らみを作る事が出来るのですね。
そうすると、肩~肘~手首までの動きの制限が無くなる為、非常に動き易くなるのです。
因みに、やっぱり、通常よりも大変な工程なので、職人技となります。
さて、最後に、やっとこの最後に、Buttonです。(笑)
使用しているのは、COLOR : BeigeにはWhite Pearl Shell(白蝶貝)で、
COLOR : Blackには、Abalone(鮑)が用いられています。
Abaloneは、当時でも高級素材なのであまり見かけませんが、
White Pearl Shellは、当時から一般的に使われていた様です。
因みに、私が所有する1900年代製のGrandpa ShirtにもWhite Pearl Shellが使われていました。
Button形状だけは現代的なDesignとなっていますが、
此れは、恐らく使用を見込んでの仕様なのでしょう・・・
さてさて、長くなりましたので、以上にしておきます。(笑)
入荷後、約一週間が経過しておりますが、順調に旅立っておりますね。
思ったよりも、「解る人には解る」様です。(笑)
ですが、 既に入荷済みとなっております故、
お電話やMail・各種SNSでのお取り置きのご依頼、ご要望はお断りさせて頂いております。
何卒ご理解ご容赦の程、宜しくお願い致します。
是非とも、この生地の極上のプルプル感と、各部の細か過ぎるDetailを、
ご自身で体感していただきたいです。
今のうちに・・・
と、云う事で、何卒、店頭にある内にお願いいたしますね。
如何でしたでしょうかね???
昨日と本日のBlogは、ちょいと長くなってしまいましたね。(汗)
ここまで辿り着かれたかた、お疲れ様でした。(笑)
まぁ、冒頭にも記載しました様に、秋の夜長、Coffeeでも片手に、
またはお酒でも片手に、お気軽にお読みいただければと・・・
ORGUEILは、「語らないと解り難いItem」が目白押しなので、
どうしても、長くなりがちです・・・
長くなっても誰が誉めてくれる訳でも無いのですがね。(爆)
ですが、
「語らないと解り難いItem」=「Vintage or Antiqueに見られる職人の時代のItem」
ともなりますので、何卒、これからもお付き合いいただければと。
「本日の彼等」も、よくぞまぁ、これだけの事が出来たものだと感心しきりで、
執筆しておりましたが、やっぱり、「良いモノは良い」です。
何卒、店頭にある内にお願いいたします・・・
では、いい加減にして、本日はコレにて。
有賀でした~。
それでは明日からの週末も、M’ARIJUAN 表参道店にてお待ちいたしておりますよ~。
スマートフォン向けネットショッピングアプリ、「BASE」にて、
M’ARIJUAN ONLINE SHOP開設致しましたっ!!
昨今のコロナ禍により、
M’ARIJUANに来店出来ないお客様方の為に開設した、当ONLINE SHOP。
お手持ちのスマートフォンから、ネットショッピングアプリ「BASE」をダウンロードして頂き、
アプリ内で上記のショップ名を検索して頂くと、
上記ロゴがトレードマークのショップページにアクセス出来ます。
(上記ロゴからも簡単アクセスができますよ)
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一人でも多くのM’ARIJUAN FANの方々に、
お買い物を楽しんで頂ければと思いますっ!!
ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませwww
大阪・表参道・横浜元町、直営店は海外からのお客様向けに免税対応致します。
手続き等で少しお時間のかかる場合もございますので
ご理解・ご了承頂きますよう、宜しくお願い致します。
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