02/20 2019
ジーンズの中でも名高い人気を持つ大戦ジーンズ。
第二次世界大戦中、物資統制により簡素化された時代のジーンズです。
当時、戦争に使用する物資を大量に生産するため、金属類から生活に必要な必需品にまで規制が入り最低限の生活を余議なくされました。
もちろん衣類も規制の対象です。
ジーンズでは主にオリジナルのタックボタン・バックポケットのアーキュエイトステッチが廃止されました。
大量に生産される軍服は洋服の生産に従事していたベテランの縫製員たちが行い、民間人が着用する洋服は技術が乏しい縫製員が担当し行っていました。
そのため、なれない手つきで縫製されるため真っすぐ線が通った綺麗な縫製ではなく、グラグラで角は曲がり、雑な縫製が施されているのが特徴です。
今回の40th大戦ジーンズでは、100年以上続くジーンズ史の中で大きく仕様が変更された時代背景を元に、ダルチザン的独自の解釈を加え再構築したジーンズです。
そのため要所要所にわざと汚い縫製を行い再現しています。
まず見て頂きたいのが大戦モデル最大の特徴、アーキュエイトステッチです。
そもそもアーキュエイトステッチは飾りステッチとも呼ばれ、ブランドの象徴として仕様されたディティールです。
もちろん必要でない箇所のためステッチの縫製は無くなり、ペンキを使用した『ペンキステッチ』に変更されました。
正直ここが重要なポイントで、ペンキでないと大戦ジーンズと呼べないくらい大切なディティールです。
履きこんでいくことで擦れ落ち、早い人で半年もすれば落ちてきているのが実感できるかと思われます。
ここも重要なポイント『月桂樹ボタン=ドーナツボタン』。
通常ブランド名が刻印されたタックボタンが一般的だが、物資統制の影響により生産効率を上げるため軍衣料と同じボタンを使用されたとされています。
雑な箇所として、通常トップボタンのVステッチをボタン部分で止める縫製を、そのまま奥までいききっています。
当時、袋布に余り生地を使用されていたこともあり、軍服の余り生地という設定でアーミーグリーンのヘリンボンスレーキを使用し、雑に縫製を行っています。
他に、ボタンフライの持ち出し部裏を切りっぱなしで綺麗に整えることなく仕上げたり、皮パッチの縫製を生地に間違えておりてしまったりなど、
綺麗な仕上がりが普通になってしまった現代に、あえて雑な要所を加え当時の時代背景を感じ取りながら大戦ジーンズならではの味として感じ取ることができます。
40th大戦ジーンズ【SP-029】
http://www.dartisan-onlineshop.com/SHOP/SP-029.html
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